日産自動車は、1968(昭和43年)年9月にスカイライン2000GT(GC10)のフルモデルチェンジを行った。
ここから日産が吸収合併したプリンス自動車時代のスカイライン(S54)から脱却し、本格的に日産のスカイラインとなった。
レースでの活躍を前提にしたフラッグシップ的存在としてスカイライン 2000GT-R(PGC10)が翌1969年に登場するが、一般的にスカGと呼ばれるのがスカイライン2000GTで、これが以後のスカイライン人気を決定づけた。位置づけとしては、先代のスカイラインGT-BがスカイラインGT-Rに相当し、GTはその一般訴求モデルであるGT-Aに当たるといえるだろう。
スタイルは、旧型が古めかしさを隠せなくなっていたところを刷新した。いわゆる「ハコスカ」として一世を風靡するような普遍的なカッコ良さを体現したのは特筆されるところだ。ちなみに旧型に比べ、全長で195mm長く、全幅で100mm幅広く、全高で20mmと低くなって精悍さを増したことで、若者の心を掴んだ。