4枚ハコスカ のGT-R(PGC10)
832台が生産されたとも云われるPGC10の中の1台
元祖ハコスカともいえる武骨なスタイルで、独特といえるオーラを放っているのが、4ドアのPGC10スカイラインGT-Rだ。1969年2月に登場するも、1970年10月に2ドアハードトップのKPGC10に切り替わったため、生産台数はわずか832台といわれる。なかでも、希少なのが「ヨンゴー」と呼ばれる70(昭和45)年式である。デビューは69年10月のマイナーチェンジ時で、生産台数は300台弱。同じPGC10でも、初期の69年式とマイナーチェンジ後の70年式では、意匠が異なる部分が各部にみられる。
例えばフロントグリル。69年式は左右のヘッドライトとグリルが分かれた3分割式だが、70年式では一体型のワンピースタイプに変更された。またリアガーニッシュについても、つや消し塗装だったのが、70年式では革絞加工を施したエンボシングプレート(凹凸状の板)に変更されている。またフロントフェンダーのサイドマーカー、テールランプの材質をポリプロピレン製に、フェンダーミラーを防眩処理のつや消し黒仕上げに変更している。
内装に関しては、ステアリングがウッドから本革に変更されたほか、灰皿の形状、ウオッシャースイッチなど、細かい部分の変更点は多岐にわたる。