ランドクルーザーのなかでも、レジェンド的なモデルが存在する。
それが1960年~1984年の約24年間という長きにわたって販売されたランクル40系だ。
このランクル40系がどれだけリスペクトされていることがわかる事例がある。
それは2010年~2016年に販売されたFJクルーザーの存在だ。
もともと北米市場向けに開発された観音開きのドアを採用したSUVだが、逆輸入車が高値で販売され大ヒット。
それを受けて日本市場に導入が決まったといういきさつのあるモデルだ。
このFJクルーザーのモチーフとなったのが、ランクル40系なのである。
また、このランクル40は2003年に放送されたTVドラマ『GOOD LUCK!!』において、
木村拓哉扮する副操縦士の愛車として登場し、当時、中古車相場が急上昇したこともあった。
ランクル40系がこれだけ愛されるのは、このモデル以前は軍用車をベースとしたモデルが中心だったのだが、
ランクル40系はこの軍用車、商用車という垣根を越えて、パーソナルユース主体に開発されたモデルだからだ。
まさに日本のSUVのルーツと言えるモデルなのだ。
人気の理由は、やはり角張ったボディに愛嬌のある丸目のヘッドライト、
湾曲したリアコーナーの湾曲したウインドウなど、レトロ感溢れるスタイルだ。
このスタイルは唯一無二のもので、このスタイルに惚れて購入したという人が圧倒的に多い。